
愛媛の初夏にだけ見られる、特別な景色があります。
東温市河之内の山あいに広がる「雨滝の棚田」。
昼はのどかな里山の風景が広がるこの場所ですが、日が暮れると空気が変わります。
田んぼの水面に夕暮れの色が映りはじめ、山の静けさが深まっていくころ。
ふわっとやわらかな光をまとったホタルが、一匹、また一匹と姿を見せてくれます。
棚田の段差に沿って舞うホタルの光。
静かな夜に響くカエルの声。
水が流れる音。
まるで時間がゆっくり流れているような、幻想的な景色でした。
今回は、愛媛県東温市にある「雨滝の棚田」でホタルを撮影してきたので、見頃やおすすめの時間帯、撮影ポイントをまとめて紹介します。(2026年5月30日、31日)
目次
愛媛・東温市にある「雨滝の棚田」とは?
雨滝の棚田があるのは、東温市の河之内エリア。
山に囲まれた里山の中に、石積みの棚田が何段にも続いていて、昔ながらの日本の原風景が残る場所です。
田植えの時期になると、水が張られた棚田が空を映し込み、昼の時間帯もとてもきれい。
そしてこの場所は、地域の方が長く守り続けてきたホタルの里でもあります。
初夏になると、水路や棚田の周辺にホタルが集まり、里山の夜がやさしい光に包まれます。
昼の景色ももちろんきれいですが、ここは暗くなってからが本番でした。
雨滝の棚田のホタルの見頃はいつ?
愛媛の雨滝の棚田でホタルが見られる時期は、例年5月下旬〜6月中旬ごろ。
その年の気温や雨のタイミングで少し前後しますが、6月に入ると見られる日が増えてきます。
特に条件がいいのはこんな日です。
・雨上がりで湿度が高い日
・風が弱い日
・気温が少し高めの夜
・月明かりが強すぎない日
ホタルは天候にかなり左右されるので、晴れだけじゃなく湿度もチェックしておくのがおすすめです。

「今日は出るかな」と思いながら待つ時間も、この季節ならではの楽しさがあります。
雨や強風の日は草むらの裏に隠れるみたいですが、数日後にはまた飛び始めるみたいです。(ネットの記事を読みました。)
おすすめの時間帯は?
ホタルを見るならおすすめは、日没後〜21時ごろ。

特に数が増えやすかったのは、空が完全に暗くなる20時前後でした。
個人的には、日没30分前に現地に着いておくのがおすすめです。
理由は3つ。
・明るいうちに棚田の構図を確認できる
・足元の安全を確認できる
・暗くなる前にピント合わせができる
棚田は段差も多く、暗くなるとかなり足元が見えにくくなります。
夕方のやわらかい光の中で場所を決めて、空が青から濃い紺に変わっていく時間を待つ。
この流れがかなり撮りやすかったです。
夕焼けもついでに撮りたい方は45分前がおすすめです。棚田は山に囲まれているので、太陽が隠れるのが少し早かったです。水面に夕焼けを反射して撮りたい方は少し早めに到着しておきましょう。
雨滝の棚田でおすすめの撮影スポット
おすすめの撮影スポットは
- 小さな滝
- 川沿いの茂み
- 棚田近くの川
の3箇所です。

写真右上部分の拡大写真


入り口からまっすぐ進むと3番の写真スポットに到着します。

そこを右に曲がると1番、それより奥に進むと2番のスポットに行くことができます。
小さな滝
まずおすすめなのが、雨滝のホタルではよく見るこの構図
後日、写真取り替えます、(現在はiphoneの写真です)

僕も最初はこの構図で撮っていましたが、次に紹介するスポットが一番ホタルの光が多かったです。
少し奥にある茂みの間
1つ目の小さな滝よりもう少し奥に行くと、今回僕が撮影したスポットがあります。
合成なしでたくさん写りました。欲を言えば45mm-50mmで撮ればもっとホタルの光が大きく映ったかもしれません。次回は50mmで撮ります。

F5.6, 35mm, ISO1000, 30秒 20時05分

F5.6, 35mm, ISO3200, 30秒 20時07分

F5.6, 35mm, ISO1600, 30秒 20時08分
茂みの間をホタルが飛んでいて、とても神秘的でした。
少し奥の方にあるので、人も少なくゆっくり過ごすことができました。
棚田近くの川
入り口近くの川にもたくさんのホタルが飛んでいました。
写真は日の入り直後です。

しかし、多くの人が出入りするため明かりが入りやすくなるため上記の2箇所がいっぱいであればここで撮影するくらいでいいと思います。
ホタル撮影のカメラ設定(例)
僕が使っているカメラは「Canon EOS R50」標準ズームレンズです。(新しい単焦点が欲しい、、、笑)
基本設定
・Mモード
・RAW撮影
・MF(マニュアルフォーカス)
・三脚使用
・手ブレ補正OFF
・セルフタイマー or リモート(スマホアプリ)
設定例
・F値開放(4-5)
・ISO 100〜3200
・15ー30秒
・WBはオートでもOK
最初はISO100でシャッタースピードを長めに、暗くなってくるとISOを少しずつあげていき上限は3200にしました。

ポイントは、暗くなる前にピントを決めておくこと。
ライブビューで明るいうちに遠くの木や棚田の輪郭に合わせて、MF固定。あとはインターバルで撮ると、ホタルの軌跡が集まりやすくなります。
iPhoneでも撮ってみた
iPhone17Proでも写真と動画を撮ってみました。

三脚に固定するとナイトモード30秒になるのでおすすめです。
右上のメニューから露出を下げると、周りの景色を明るくなりすぎずに撮ることができました。
露出は-2まで下げることができるため、撮れた写真を見ながら暗すぎたらプラスに、明るすぎたらマイナスに調整するといい加減の暗さの写真を撮ることができると思います。
動画でも光ってるのが見えると思います。
行く前に知っておきたいこと
ホタルの季節はとてもきれいですが、自然の中なので準備も大切です。

あると便利だったもの
- 歩きやすい靴
- 長袖長ズボン
- 懐中電灯(赤色ライトがあると便利)
- 小さめのイス
駐車場は7台ほどで後は路駐もしくは近くの神社の駐車場に停めていました。
神社の駐車場(徒歩5分程度)
注意したいこと
- フラッシュは使わない
- ライトをホタルに向けない
- 静かに楽しむ
- 足元優先で移動する
ホタルの景色は、その場所の自然があってこそ。撮る人も見る人も、みんなで守っていけたら気持ちいいですね。
これからもホタルが見られるようにみなさんでマナーを守っていきましょう。
まとめ|愛媛・雨滝の棚田で出会う初夏の絶景
雨滝の棚田は、初夏のほんの短い時期だけ、昼とはまったく違う表情を見せてくれます。

里山の静けさ。
棚田の水面。
カエルの声。
そしてゆっくり舞うホタルの光。
観光地の華やかさとはまた違う、静かでやさしい景色。
愛媛で初夏の自然を楽しみたい人や、ホタル撮影に行ってみたい人にはぴったりの場所
今年の初夏、愛媛の夜の里山へ。
雨滝の棚田でしか出会えない景色を、ぜひゆっくり楽しんでみてください。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございます。
それでは最高の旅を!!